Tetra Pak:ERPの刷新と業務プロセスの標準化に向けた
クリーンコアアプローチで、変革を加速

Tetra Pakは、SAP S/4HANA Cloud Private Editionへのクリーンコアアプローチを採用し、技術的負債の削減、グローバルプロセスの標準化・統合、そしてイノベーションの加速に取り組んでいます。同社はSAP SignavioおよびSAP LeanIXのソリューションを活用し、グローバル規模で迅速かつ標準化された変革を実現するための基盤を構築しています。
Tetra Pak は近年、重要な岐路に立たされていました。長年にわたり大規模なカスタマイズを施したERPシステムを運用してきた結果、同社は1,000万行を超えるカスタムコードの管理、ITコストの増大、そして新たな取り組みのたびに長期化するプロジェクト期間といった課題に直面していました。かつては俊敏性を支えていたシステムが、今やイノベーションの足かせとなっていたのです。
Tetra Pakの経営陣は、世界の動きが加速する中、食品加工・包装のグローバル企業としてその変化に対応し続ける必要があると認識していました。
将来の成長を実現し、顧客や市場のニーズに迅速に応えるため、同社は大胆なビジョンを掲げました。それは、クリーンコアというアプローチを採用し、IT環境の簡素化、業務プロセスの標準化・統合、そして変革の加速を図ることでした。しかし、これらの目標を達成するには、単に最新のERP技術を導入するだけでは不十分でした。プロセスの所有や設計のあり方から、その実行・提供方法に至るまで、プロセスそのものを抜本的に見直す必要があったのです。
「IT投資の規模は維持しつつ、そこから得られる価値を大幅に高めたいと考えました」と、Tetra Pakのグローバルプロセスオフィス責任者であるジェフ・デウォルフ氏は語ります。「そのためには、複雑さを排除して標準的な運用を維持し、迅速な行動やイノベーションの早期導入を可能にする基盤を構築する必要がありました。そうすることで、競争優位性を真に生み出す領域に投資を集中させることができるからです。」
強固なガバナンス、ビジネスとの整合性、そして高度に統合されたテクノロジーを組み合わせることで、同社は持続的な成長とイノベーションサイクルの高速化を実現し、より俊敏で将来の変化に対応できる企業への基盤を築くことができました。
プロセスのモデリング、ガバナンス、およびガイダンスを行うための単一の統合プラットフォームを導入したことで、ビジネス部門との関わり方が根本的に変わりました。ジェフ・デウルフ(Jeff DeWolf), Head of Global Process Office, Tetra Pak
Tetra Pakは、グローバルな事業運営を戦略的に再構築するため、レガシーERPシステムをSAP S/4HANA Cloud Private Editionへ移行するのと並行して、SAPが提供する3つの相互補完的なビジネス変革ソリューションを活用することを決定しました。これら3つのソリューションを組み合わせることで、同社はプロセスの再設計とガバナンスの確立、複雑なIT環境の適切な管理、そして全社的なクラウドERPの定着化を確実に進めるための明確な指針を得ることができました。
この変革の中核を担ったのが、Tetra Pakの3つの事業部門にまたがるプロセスのモデリング、管理、標準化を支援するSAP Signavio solutionsです。APQC(米国生産性品質センター)が策定したプロセス分類フレームワークに準拠したSAPのベストプラクティスやコンテンツが組み込まれているため、各チームは迅速にクラウドERPを導入し、プロセスとワークフローの整合性確保に専念することができます。プロセス・マイニングやガバナンス機能が統合されたSAP Signavioは、現在および将来にわたる同社の事業運営のあり方を示す「信頼できる情報源(システム・オブ・レコード)」となっています。
SAP LeanIX solutionsは、迅速な意思決定と、多大なコストを招くような誤った判断の回避に必要な可視性を経営層に提供することで、アーキテクチャの精度をさらに高めます。「SAP SignavioとSAP LeanIXのソリューションを活用することで、当社は最も重要なグローバル・ビジネス・プロセスを可視化・設計・実装し、全社規模で前向きかつ建設的に運用できるようになります。」とデウルフDeWolf氏は述べています。
導入をさらに加速させ、継続的な変革を支援するために、Tetra Pakは、従業員が新しいプロセスやツールを自信を持って活用できるよう、さらなる取り組みを検討しています。その狙いは、変革を直感的かつより円滑なものにすることです。それにより、従業員による継続的な改善への取り組みを促し、進化し続けるデジタル環境からさらなる価値を引き出すことを目指しています。
1,000万行を超える独自コードの状態から、プロセスの95%以上を標準化する段階へと移行しました。これは、シンプルさこそが真に拡張性をもたらすことを証明しています。ジェフ・デウルフ(Jeff DeWolf), Head of Global Process Office, Tetra Pak