ビジネス変革に対する課題トップ 3 と、この課題の解決に役立つ新しいビジネスプロセスマネジメント アプローチ 

Written by SAP Signavio Team | 2 min read
Published on: January 19th 2024 - Last modified: January 30th, 2024
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時代は今、ますます複雑で難しい時代へと向かっています。その中で、組織は、絶えずイノベーションを追い求め、最高水準のカスタマーエクスペリエンス (CX) を提供し、競争に勝っていかなければならないという大きなプレッシャーを抱えています。

ところがこれらを克服しようとしても、大きな障壁が立ちはだかります。プロセスの最適化をビジネス戦略の中核に据えたくても、明確なサポートを経営陣から得られず、インサイトを獲得して共有し、変化につなげようとしても、それに対応できるだけのコラボレーション環境がない。このような問題は、多くの企業が共通して抱えている課題です。

そして今、これらの課題を解決して、ビジネスプロセスを変革してそのメリットを享受したいと考える組織のために、ビジネスプロセスへの幅広い変更をカバーし、全社的な戦略に沿った変更管理プロセスを実現しようとする新しいアプローチが出現しています。このアプローチは、すべてのビジネス変革の出発点になり得ます。

プロセス変革を成功させるための主な課題

IDC ホワイトペーパー(後援:SAP)「Business Process Observability: A Collaborative Approach to Transformation Enablement(ビジネスプロセスの可観測性:変革のためのコラボレーティブなアプローチ)」(doc #EUR251308223、2023 年 11 月)では、組織はビジネスプロセス管理 (BPM) 機能で何を行っているのか、さらには、成功するための主たる課題は何かについて詳しく調査しています。

業務の効率と効果を最大化しようとする企業にとって、コラボレーションはあらゆる場面で不可欠です。しかし、IDC 社の調査では、回答者の 87.5% が、プロセス変更に必要なコラボレーション環境が社内で整っておらず、そのプロセスに関わる担当者に必要な可視性を提供できていないと回答しています。

IDC ホワイトペーパー(後援:SAP)「Business Process Observability: A Collaborative Approach to Transformation Enablement(ビジネスプロセスの可観測性:変革のためのコラボレーティブなアプローチ)」(doc #EUR251308223、2023 年 11 月)

アイデアを生み出し、プロセスを最適化するためには、集合知、そして結集した知能を活用することが当たり前になっていますが、IDC のホワイトペーパーによると、回答者の 88.1% が、プロセス分析から得たインサイトに基づいてビジネスプロセスを変更または改善するためのサポートを経営陣から受けていないと答えています。このサポートは、プロセスの最適化をビジネス戦略の中核に据える場合に必要となる経営陣からのサポートと同様、成功には不可欠です。トップダウンの後押しがなければ、プロセスの変革はうまくいきません。

さらに、28.1% の回答者が、プロセス変更のビジネスへの潜在的な影響を簡単には理解できないと回答しています。プロセス変革の目的が、顧客に提供する価値の向上であれ、コスト削減であれ、業務効率の向上といった業務改善であれ、これは憂うべき結果です。

この課題に対処するには?

多くの組織が、これらの課題の重要性を認識し、なんとか対処しようとしています。IDC レポートによると、回答者の 61.5% が、プロセスのモニタリングと測定に対する投資を継続しており、これは投資対象領域としては最上位でした。プロセスを改善するには、プロセスの仕組みを深く理解する必要があり、そのためにはコラボレーションの改善と複数の情報ソースが必要であるとの認識はされていました。

複数のデータソースを統合してプロセスを分析しようとしている組織はそれだけで優位ですが、ビジネスプロセスの健全性とパフォーマンスをモニタリングするだけでは不十分です。プロセスを包括的に把握し、プロセスのパフォーマンスを確認して、適宜措置を講じて変更できることが必要なのです。しかし、IDC のホワイトペーパーによると、業界のベストプラクティスを使ってプロセスの健全性とパフォーマンスをベンチマーキングしている組織は 29.8% にすぎませんでした。

幸い、プロセスの可観測性という新たなアプローチが出現しつつあります。このアプローチに従えば、ビジネスとテクノロジーが複雑に絡み合う変革を大規模かつ迅速に推進できます。プロセスの可観測性とは、そのプロセスがどのように動作し、どこで結果を確認でき、結果の改善のためにどんな措置をとれるかを理解できる状態のことを言います。

ビジネスプロセスの可観測性を実現するには、5 つのコア要素(データの完全性、データ品質、全ステークホルダーによるデータアクセス、適切な指標、適切な文脈で読み込む能力)が必要です。これは簡単ではありませんが、可観測性を実現することで、ステークホルダーは問題を迅速に分析し、優先順位を付けて行動し、ビジネス全体でイノベーションを推進することができるようになります。

プロセスの可観測性の説明と、これが組織にとっての最大の課題の解決にどのように役立つかについては、IDC ホワイトペーパー「Business Process Observability: A Collaborative Approach to Transformation Enablement(ビジネスプロセスの可観測性:変革のためのコラボレーティブなアプローチ)」でご確認いただけます。ぜひダウンロードしてご一読ください。

Published on: January 19th 2024 - Last modified: January 30th, 2024